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 ルーエル鉄道橋  Viaduc-Rail Rouelle 

ルーエル鉄道橋は、ナポレオン3世の治世中に建設されたパリを周回するプティット・サンテュール(Petite ceinture)鉄道のドゥーテイユ高架橋(Viaduc d’Auteuil、1863年)が、1900年のパリ万博の会場へのアクセスに不便だったことから作られた。この鉄道橋は、セーヌ川の中央に作られた長さ890m、幅11mの人工島、シグネ島(Île aux Cygnes、右岸側と左岸側の流れを均等化するために1825年に作られた)を斜めに横切っている。橋の見どころは右岸側のスパン85.7mの中路の鋼アーチ橋。設計は建築家のボネ(A. Bonnet)。鋼アーチ部はごく普通の橋。しかし、どこにも書かれてないが、①石の橋台(曲面欄干、中央の大きな曲面の欄干の台石とその中心に設けられた円から放射線状に描かれた線、最下部の多数の人の列を思わせる飾り)、②曲線を描く架線柱と、柱の取り付け部の円と半円で構成された補強材、③高欄の円と逆半円を重ねた連続飾りは、アール・ヌーヴォー的な試みを強く感じさせる。1枚目の写真は、エッフェル塔を含めた全景、2枚目の写真は、アーチ橋の全体像、3枚目の写真は、上記①の橋台、4枚目の写真は、上記②と③の架線柱と高欄。なお、シグネ島の下流の先端(ルーエル鉄道橋から350mほど下流)に、自由の女神像が建っている(5枚目の写真)。フランス政府は、1876年、アメリカ建国100周年を祝して自由の女神像(高さ45.5m)をニューヨーク市に贈ったが、その返礼として、パリのアメリカ人委員会が、フランス革命100周年を記念して1889年にパリに寄贈した像(高さ11.5m)。この像は、1998~99年に「日本におけるフランス年」を記念して東京のお台場に貸し出され、その後、ここに戻された。お台場には1999~2000年にクーベルタン鋳造工房で制作されたレプリカが2000年末に再設置された。