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 カオール鉄道橋  Pont ferroviaire de Cahors 

ヴァラントレ橋の600mほど南で、同じロット川を鉄道が渡っている。それが、カオール鉄道橋。スパン36mの5連の鋳鉄製のアーチ橋。驚かされるのは、鉄道橋とは思えないような華麗な装飾。鋳鉄で作られた外側のアーチ部材には、一定間隔で仕切られ、その中央にラウンデル(小円盤)が付き、アーチと水平な頂部の中間には設けられたアーチ状の細い部材と、垂直材との連結部分にも、すべて小さなラウンデルが入っている。そして頂部にはモールディング(繰形装飾)が並び、鉄道橋には不要な高欄にも上下が丸くなった穴が連続して入っている。一方、ヴァラントレ橋に合わせて三角断面にした橋脚には全面にフルーティング(縦溝装飾)が入り、その頂部には、鋳鉄部分と同じようにモールディングと、穴開き高欄が付いている。1枚目の写真は、ほぼ全景。2枚目の写真は、橋脚の付近の一番装飾的な部分を撮ったもの。これほど装飾的な鉄道橋は、パリの都心のルーエル鉄道橋(No.32)やオーステルリッツ鉄道橋(No.57)くらいしか思い当たらない(ビル=アケム橋(No.33)の鉄道高架部分は、その下にある橋を渡る人が見るのできれいに作られていて当然)。「こんな田舎になぜ?」と思ってしまう。