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アルビのヴュー橋 Pont Vieux
アルビのポン・ヌフ Pont Neuf
【世界遺産】アルビの
ヴュー橋は、13世紀の前半頃に再建されたタルン(Tarn)川に架かる石造アーチ橋。長さ151m。最大スパン21.4mの尖頭アーチが6連並び、それ以外に、右岸の町側に1連、左岸の対岸に2連の短い半円アーチが付随している。14 世紀から 18 世紀まで、各橋脚の上には家が建てられていたが、1766 年の洪水後に撤去された。その後の大きな変化は、アルビの北15kmほどの所にあるカルモー(Carmaux)が19世紀に入って石炭産業で発展したこと。この周辺の中核都市であるアルビの唯一の橋が、荷車もすれ違えないような事態を受けて、1820年に橋が拡幅された。上流側の石は下部だけ残され、上部は煉瓦が迫り出し、下流側は、ほぼ完全に煉瓦で覆われてしまった。そのため、橋の下流から眺めると、ヴュー橋の向こうに1866年に架けられたポン=ヌフが見えるが、尖頭アーチか半円アーチかの違いを別にすれば、似たような煉瓦アーチが並んでいるように見えてしまう。だから、橋の歴史的価値は上流側にしか認められない。つい最近の第3次変化は、石材の接合部が劣化したため、防水性の確保と強度の向上のための文化財としての修復工事(2023~25年)。その際、車道や歩道、高欄も、より歴史性が感じられるように直された。1枚目の写真は、上流側左岸から撮った全景、2枚目の写真から分かることは、①13世紀の石アーチの上に、拡幅用の煉瓦がどのように乗っているか、②下流側の拡幅煉瓦アーチは、外観が変わらないように石アーチの1/3の幅だけ追加した、の2点。3枚目の写真は、下流側左岸から見た平坦な煉瓦アーチ(橋脚の一部に石材が見える)。そして、その背後に、ポン=ヌフが見える。なお、この橋が「歴史的建造物」に指定されたのは1921年。4枚目の写真は、改修を終えた後の路面(「アルビのポン・ヴューの修復」のサイトから写真を転載)。
18世紀に要塞壁の延長として計画された
ポン・ヌフは、1世紀後の第2帝政時代 (1852~70年)に幹線道路を通過できるように建設された。ヴュー橋の200mほど上流でタルン川を渡る、スパン27.6mの5連の煉瓦アーチ橋。建設年は資料によって、1866~68年まで1年刻みで書いてあり、詳しいことは不明。この橋の別名、もしくは、正式名は、8月22日橋(Pont du 22 Août)。由来は、1944年のこの日にドイツ軍がアルビを通過したことから選ばれた名前。このポン・ヌフ、大きな半円アーチの上部に洪水用の排水穴が開いていりが、こんなに高い所まで水が来るのだろうか? 上のヴュー橋の3枚目の写真を見ると、そこまで水位が上がると、ヴュー橋が水没するように見えてしまう。