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ジニャック橋 Pont de Gignac
ジニャック橋は、エロー(Hérault)川に1810年に架けられた3連の石アーチ橋。全長174.76m、中央スパン48mは、当時としては大胆な構造。この橋の特徴は、きれいな石橋の多いフランスでも、特に美しいと高く評価されている点。何が素晴らしいのか? それは、中央の大スパン部と、両端の半円スパン部のデザインが全く違っているところにある。中央のアーチはフラットな構造で、アーチの形はバスケットハンドル・アーチ(楕円に似ているが、長軸の端から短軸の頂点まで 曲率が連続的に変化するアーチ)。主構造のアーチは、迫石が3重に、しかも段差を付け、影によって3重であることがよく分かるように積まれている。その反対に、アーチの壁の部分は、アーチに直角になるよう、放射状に壁石が敷き詰められているが、平坦に積まれているので、せっかくの珍しい積み方も、よく見ないと分からない。一方、サイドスパンの半円アーチは、中央アーチより前に迫り出し、迫石部も壁石も関係なく、長手積みの石でサイドスパン全体が覆われ、アーチの角が45度に大きく切り取られている。設計者はベルトラン・ガリピュイ(Bertrand Garipuy)。1枚目の写真からは、バスケットハンドル・アーチの雰囲気、中央アーチの飾り、サイドスパンとの違いがある程度分かる。2枚目の写真では、サイドスパンの斜めのカットがよく分かる。