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アヴィニョンのサン=ベネゼ橋 Pont St-Bénézet
【世界遺産】アヴィニョンの教皇庁とノートルダム大聖堂の前のローヌ川に残るのが、有名な
サン=ベネゼ橋。アヴィニョンに架けられた初代の橋は、1177~85年に建設されたもので、全て木橋、もしくは、橋脚は石造だったという説がある。この橋は、羊飼いのベネゼ(1165年頃~84年)が、橋を架けるべきとの神の命令を受けたと主張し、司教もそれを認め、1177年に工事が始まった。この話が、「アヴィニョン橋の上で」という歌の題材になっている。この木橋は、1226年、ルイ8世が “異端認定されたカタリ派を支持するトゥールーズ伯領のアヴィニョン” を包囲した際に破壊された。失われた橋が再建されたのは、その僅か8年後の1234年。アヴィニョンが教皇領になる1274年より、40年も前だ(アヴィニョンの捕囚はさらに遅く1309年。だから、その時の教皇がアヴィニョンの石橋を架けるよう命じたというのは間違い)。1226年という年代は、ローヌ川に埋もれていた橋脚No.9の木の破片の炭素14年代測定の結果が1238~1301年、橋脚No.10の結果が1213~80年なので、恐らく1226年で正しいのだろう。ただ、「なぜ、そんなにすぐなのか」は書かれていない。その時に作られた石橋は、長さ約900m(22スパン)、幅4.9mとされる。橋脚の間隔は37~52mで、橋は、当時川の中にあった島を通るよう湾曲していた。ローヌ川は流れを常に変え、島の位置も変わっていったので、1644年までに4つのアーチが失われ、1669年の洪水でさらなる打撃を受けた後は放置され、現在残っているのは僅か4スパンのみ。1枚目の写真は、3月18日の天気の悪い日に丘の上から撮ったもの。2枚目の写真は、9年後の6月26日の晴れた日に堤防上で撮ったもの。橋の上にあるのは、聖ニコラス礼拝堂。その位置は最初から変わらないが、13、15、16の各世紀に手を加えられた跡が残っている。この橋が歴史的建造物になったのは1840年と古い。