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ノワイヨンのノートル=ダム大聖堂 Cathédrale Notre-Dame, Noyon
ノワイヨンのノートル=ダム大聖堂は、ゴシック様式の黎明期、1145年に後陣(内陣の奥の半円部分)から工事が始まり、内陣の建設は1160~70年頃、身廊の建設は1185~1230年代。2つの鐘楼を持つファサードの建設は1185~1231年。ほぼすべての工事が終わったのは1235年。身廊や翼廊の天井には交差リブの付いたヴォールトが初めて使われ、フランスで最初のゴシック様式の大聖堂として高い評価を受けている。ランス大聖堂の解説の時に、“初期の事例” として使用したラン(Laon)の大聖堂は1150~1235年と完成年は同じだが着工は5年遅い。因みに身廊の天井高は、ノワイヨンが22.73mで、ランは24m。ノワイヨンは、ファサードの鐘楼は左右ほぼ同じ形のものが並んでいて、ランス大聖堂に匹敵する。ただ、非常に残念なことに、鐘楼には近世的な四角錐のスレート屋根が乗っていて中世の教会のイメージを壊している。この屋根は、1765年に架けられたもの。鐘楼のその他の部分は創建時のままなので、バカなことをしたものだ(私が探したWEB上の中には、どこにもこのことは書いてなかった。変だと思って探した結果、「Histoire de la cathédrale de Noyon (suite et fin)」という1900年に出版された本の283ページに、1765年の改修に関する記載があった)。1枚目の写真はファサードを撮ったもの。ゴシックの大聖堂に付きもののバラ窓がない(黎明期なので元々なかったのか、後で改修されたのかは不明)。2枚目の写真は、ファサードから入った所で身廊を撮ったもの。天井には確かに交差リブヴォールトが使われている。ステンドグラスは、フランス革命や第一次世界大戦中の爆撃で大きな被害を受けたので、聖堂の中は太陽の光線で明るい。