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バイユーのノートルダム大聖堂
Cathédrale Notre-Dame, Bayeux
バイユーのノートルダム大聖堂
は、ロマネスクとゴシックの融合した建造物。現在残っているロマネスクの部分は、1040~80年にかけて作られた身廊の下部と、その背後の側廊。13~15世紀のゴシックの部分は、身廊の上部(天井高23.3m)、内陣、一対の鐘楼(高さ73mと75m)、翼廊の交差部の上の中央塔(高さ74.5m)。19世紀の半ば、政府の建築家ヴィクトル・リプリッチ=ロベール(Victor Ruprich-Robert)は、当時の流行に則り、大聖堂を中世の姿に戻したいと考え、愚かにも、1700年に設けられた内陣と身廊の間の石の仕切り壁を撤去した。その結果、その上に建つ中央塔が弱体化した(相談を受けたヴィオレ=ル=デュックは、何もしなければ塔は崩壊すると報告した)。近くで鉄道工事をしていた 有名な鉄道技師ウジェーヌ・フラシャ(Eugène Flachat)が交差部の基礎工事を行い、中央塔は撤去を免れた。1枚目の写真は、内陣側から撮った全景。こうして見ると、ほぼ同じ高さなのに、中央塔が断然高く見える。こちら側から撮ったのは、ファサードの前の広場が狭く、双塔を入れにくいから。もちろん、そちら側から見れば、中央塔など見えない。2枚目の写真は、身廊から内陣を見たところ。身廊の下部の左右のアーチがロマネスクの半円アーチであるのに対し、身廊の上部と、内陣のすべてはゴシックの尖頭アーチ。3枚目の写真は、ロマネスク時代の身廊下部の半円アーチ(1120~30年)に施された繊細な装飾。