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 ジュミエージュ修道院の廃墟  Abbaye de Jumièges 

7世紀に設立され、8世紀の初頭には900人もの修道士がいたとされるジュミエージュ修道院。841年のバイキングの略奪で誰もいなくなるが、10世紀末には修道士が戻り始め、11世紀の中頃に新たな修道院長が修道院を復活させた。現在も残るゴシック様式のノートルダム教会が建てられたのは、1267~78年頃。その後は、偉大な修道院として名を馳せた。1562~98年の宗教戦争(カトリックとプロテスタント)で略奪に遭い、修道院は荒廃する。17世紀に入り、新しい施設が建てられたが、修道士は集まらず、18世紀末のフランス革命の間に、修道院は国有財産として売却され、教会は徐々に解体され、1824年まで石材の奪取場所として使われた。現在残っている僅かの建物の中で、最大かつ印象的なものは、ノートルダム教会。内陣は残っていないが、ファサードを含む身廊(長さ88m、高さ25m)全体と、翼廊との交差部ににあった塔の西壁が残っている。1枚目の写真は、高さ46mの2つの塔を持つファサード。この写真だけ見ると、一見、教会は破損などしていないように見える。2枚目の写真は、身廊の壁と、翼廊との交差部にあった塔の西壁を撮ったもの。西壁が異様な雰囲気を感じさせる。そして、圧倒されるのが3枚目の写真。身廊と翼廊との交差部の四角形の上に建っていた塔なので、下部は身廊の端。だから、下部が大きな空洞になっている。その空洞の上に、石の壁だけが立っている光景は奇妙としか言いようがない。最高に印象的な廃墟だ。