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大トリアノン Grand Trianon
小トリアノン Petit Trianon
【世界遺産】大トリアノンは1687~88年にかけてルイ14世の私邸として作られた。1枚目の写真は、その中央にある柱列ロッジア。ここが一番気に入ったので、グラン・トリアノンはこの1枚で十分。
【世界遺産】小トリアノンは、大トリアノンが嫌いなルイ15世によって1762~68年に作られたが、そのことに意味はない。重要なのは、ルイ16世が若き王妃マリー・アントワネットにプチ・トリアノンを与えたこと。彼女は、1783~86年にかけて、建築家リシャー・ミーク(Richard Mique)に、「王妃の小さな村落(Hameau de la Reine)」を作らせた。まるで絵画のような小さな村には、楽しむために作られた王妃の家(晩餐用)とビリヤードの家だけでなく、乳製品製造場、製粉所、鳩小屋、納屋、王妃の私室、監視所なども作られ実際に機能していた。一見すると自然主義的なイギリス式の庭園にも見えるが、発想は全く異なるもので、典型的なイギリス式自然風景園に相応しいものは、村落から離れた愛の神殿(Temple de l’Amour)のみ。1枚目の航空写真は配置図。黄色の番号は農家としての機能しか持たない建物、オレンジの番号は王妃の生活に関係する建物。
❶灯台、
❷乳製品の洗浄場、
❸乳製品の製造場、
❹納屋、
❺衛兵の家、
❻鳩小屋、
❼ビリヤードの家、
❽王妃の家、
❾調理場とリネン室、
❿王妃の小さな家、
⓫製粉所。2枚目の写真は、ビリヤードの家と王妃の家、左端に鳩小屋。3枚目の写真は、調理場とリネン室。4枚目の写真は、王妃の家の330m南にある愛の神殿(1778年)。12本のコリント式の柱で囲まれ、ドーム屋根を載せた古代ギリシャを想わせる建物。5枚目の写真は、参考までに半世紀以上前に作られたイングランドのストウ庭園(Stowe Gardens)のロトンド(Rotondo、1721年)。柱の数が12本か8本か、円柱の柱頭がコリント式かイオニア式か、中央に立っているのが、「ヘラクレスの棍棒で弓を作る愛の神」か「ヴィーナス」かが違っているだけの “定番構造物”。