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 ル・マンのサン=ジュリアン大聖堂  Cathédrale Saint-Julien, Le Mans 

ル・マンのサン=ジュリアン大聖堂は、ロマネスクとゴシックの融合した大聖堂。ファサードは1115年頃に完成した半円アーチの扉が1つあるだけの非常にシンプルな構造。従って、それに続く長さ57mの身廊も、天井の高さは24mしかない。それに対し、1254年に完成した内陣の天井高は34m。それに合わせて、その後作られた翼廊の天井高も34mにされた。天井高が高くなるほど、それを支えるための飛梁や控壁は桁違いに大きくならざるを得ない。今回、webで大聖堂の全部の外側写真を探したが、99%は豪華な内陣側から全景を撮ったもので、誰もロマネスクのファサードは完全に無視されている。私は、ル・マンで一泊し、朝、大聖堂に行ったら日曜だったのでミサの最中。身廊と翼廊の違いや、初期のステンドグラスにも気付いたが、聖書朗読が続く中で、写真をパチパチ撮ることもできずに退散(旅行期間が長く、一人で旅行していると、曜日に気付かない)。外に出るとゴシックの飛梁には圧倒されたが、ロマネスクのファサードは陽がまだ当たっておらずらずに暗く、そのあとすぐ、シャルトルに向かった(この時、今回使ったシャルトルのステンドグラスの写真を撮った)。1枚目と2枚目の写真は、圧倒的な飛梁。その下に、グーグル・マップの3D表示で、ロマネスク側から見た全景の映像を付ける(この角度での空からの映像はゼロだった)。こうして見ると、①手前の身廊と、②奥の10m高い翼廊と内陣、高さ64mの翼廊の塔、との差は歴然としていて、まるで、別々の教会が2つに合わさったような感じで、こうした光景を見ることは、フランスのゴシック大聖堂では実に珍しい。