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 ヴェズレーのサントゥ=マリー=マドレーヌ大聖堂  
                           Basilique Sainte-Marie-Madeleine, Vézelay 

【世界遺産】ヴェズレーのサントゥ=マリー=マドレーヌ大聖堂は、1120~50年にかけて作られた盛期ロマネスク教会の典型で、印象的で美しい身廊で知られている。長さ62.5mの身廊には9本の柱が並び、高さ18.55mの天井にはリブのない交差ヴォールトが10個並んでいるが、漆喰で白く塗られているため、よく見ないと、ヴォールトが交差しているようには見えない(なぜ、ヴォールトも半円筒にしなかったのだろう?)。逆に非常に目につくのが、9本の柱の上に架けられた半円のアーチ・リブを構成する “黒と白の迫石” の交互の組み合わせ。因みに、ゴシックと違い交差ヴォールトにリブがないため、壁も天井の石の荷重を受け持たねばならず、大きな窓が作れない。逆に、柱がすべての荷重を受け持たなくていいので、ゴシックのように外から飛梁や控壁で支える必要はない。1枚目の写真は、右側のサン=ミシェル塔(高さ38m)を入れるために斜め横から撮ったもの。天気が悪かったので塔の上が霞んでいる。2枚目の写真は、ファサードの中央を拡大して撮ったもの。上部は創建時に作られた彫刻で、中央最上部のキリスト像だけ首が欠けている。中段の水平に並んでいる6人は聖人。最下部は、中央扉口のティンパヌム(扉口上部のアーチ型の飾り)で1856年の後補。3枚目の写真は内部の ”他に例のない” 極めて印象的な天井の半円アーチ群。最後部の内陣が純白なのは、1145~1215年に作られた際、ゴシック様式に変更されたため。