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オータンのサン=ラザール大聖堂 Cathédrale Saint-Lazare, Autun
オータンのサン=ラザール大聖堂は 1120頃~46年に作られたロマネスクの大聖堂。1469年に翼廊の交差部に尖塔(高さ80m)が作られた。後世になり、ロマネスク様式の雰囲気を嫌った聖職者が、内陣をモザイクもろとも撤去し、ファサードの中央入口上部にあるティンパヌムの立派な彫刻を漆喰で覆った。後者の行為は、逆に幸いし、革命の際の破壊を免れ、1837年に発見され修復された。建築史の観点から見ると、この大聖堂で最も特徴的で、他では見られないのは、①ヴェズレーのように、身廊の天井がリブのない交差ヴォールトの連続で出来ていて、1区画ごとに半円アーチのリブで支える方式でもなく、②サン=サヴァンのように、身廊の半円筒形の天井全体にリブが全くない方式でもなく、③尖頭アーチ状の身廊天井を、一定間隔の尖頭アーチ・リブで支えるという方式が採用されている点。私がこの大聖堂に行った時は曇天で中が暗かったので、天井を写した絵葉書で我慢し、200段以上の螺旋階段を登って尖塔の直下まで行き、ファサードの双塔を撮るだけで満足した(撮影した場所より上の尖塔の中はがらんどう。補修するには足場を組む必要がある)。1枚目は、だから絵葉書の写真。2枚目は、双塔と、オータンの町の様子。